時代は浅間の頃に戻って・・・。
「
モトクロス黄金時代」(八重洲出版)から。
第1回の浅間高原レースが1955年(昭和30年)、第1回の全日本クラブマンレース(浅間)が1958年(昭和33年)。
その翌年の1959年(昭和34年)4月に大阪・信太山(しのだやま)特設コースで「第1回全日本モトクロス競技大会」が開催されます。
これまで「スクランブルレース」と呼ばれていたものが、この大会で初めて「モトクロス」という名が使われたということです。
各クラス優勝者は、久保和夫(125cc)、中尾保(250cc)、藤井猛(251cc以上)、北野元(オープン)。
その後1961年(昭和36年)に現MFJ(日本モーターサイクル協会)が設立され、1964年(昭和39年)には、MFJ第1回モトクロス日本GP(群馬・相馬ヶ原)が開催されます。
この第1回モトクロス日本GPでは、50ccが小島松久(マウンテンライダース・スズキ)、125ccと250ccが久保和夫(城北ライダース・スズキ)、251cc以上クラスが三室恵義(スポーツライダース・ヤマハ)が優勝。
このころは、1962年(昭和37年)に鈴鹿サーキット、1965年(昭和40年)に富士スピードウェイが開業しますが、モトクロスも全国各地で開催され、ブームとなっていったそうです。
1967年(昭和42年)からは、MFJが全日本モトクロス選手権シリーズを開始。
初代のチャンピオンに輝いたのは、90cc山本隆(カワサキ)、125cc吉村太一(ホンダ)、250cc山本隆(カワサキ)。
|
1967年MFJ全日本選手権岡山大会での山本隆さん
隣にいるのが星野一義さん
(写真はホーリーエクイップさんから) |
翌1968年(昭和43年)のモトクロスチャンピオン(セニアクラス)は、90cc星野一義(カワサキ)、125cc星野一義(カワサキ)、250cc山本隆(カワサキ)。
1969年(昭和44年)は、セニア90cc山本隆(カワサキ)、セニア125cc矢島金次郎(スズキ)、セニア250cc鈴木忠男(ヤマハ)。
こんなどこかで聞いたことあるような(?)今も多方面でご活躍中の方々がチャンピオンを獲得された黎明期なのでした。